レコードからCD、そしてデスクトップミュージックに変わった理由
マイホームを持たず、引っ越しが多かったというのが物理的な理由です。レコードと本はとにかく重い!!
レコード時代には1000枚ほどのレコードを持っていて、それをベースにレンタルレコードを開業しました。
閉店する頃には5000枚を超えていたと思いますが、それを個人で所有するには荷が重く廃業と同時に全てを売り払いました。お気に入りを残す作業すら大変だったからです。
しばらくしてから、今度はどうしても聴きなおしたいものだけ、CDで少しずつ集め始めオーディオセットも再びセットし直しました。しばらくするとiTuensというアプリに出会い色々オーディオ装置をいじりながらCDの音とiTunesの音質が聴き分けられない程度まで追い詰めた時点でデスクトップミュージックに切り替える決心をしました。
オーディオ屋をやっていた時期にEMT927というドイツ製のレコードプレイヤー(当時350万円)を販売する機会があり、そのセッティングも含め数週間、このプレイヤーを使いました。
その音は次元を超えたものだったのです。
レコードに、こんなにも情報が入っていたのかと驚かせられました。まるでレントゲンでレコード盤をチェックしているようなものです。音楽の肌触りだけでなく、骨格までもが表現されるのです。いまだにこの音は耳に残っています。
「この音が聴けないのならレコードを持つ理由はない」
と確信しました。でもさすがに350万円のレコードプレイヤーは買えませんし、日本には数十台くらいしか残っていないでしょう。
初期のCDの音はヒドいものでしたが、最近はずいぶん良くなってきています。
しかしながら現在ではハイレゾと呼ばれるデジタル音源が少しずつ紹介されるようになってきました。
デジタル技術の進化はすごく早くて、このハイレゾと呼ばれる音源を聴くとデジカメのように「ようやくアナログに取って代われる」サウンドになったなと実感出来ます。
しかしながらハイレゾ音源は価格も高くソースの数もわずかです。
でもきっと5年、10年で全てがこれに置き換えられる時代が来るはずです。
しかもさらにハイグレードになってね。